海外取引のリスクを軽減する仕組みです!
貿易取引にはリスクが・・・
海外との商売は国内に較べて特有のリスクが発生し、トラブルも大きくなりがちです。 国内の商売ではお金を貰えなかったら相手のところに1日もあれば回収に行けるし、製品に不満があるならまずは電話で値引きや返品の交渉もできます。 でも海外との商売では海を隔てて距離があり言語や商習慣が違うので問題が起きるとなかなか解決が難しくなります。 貿易に携わる商人達はこれらリスクを軽減する工夫をして取引を続けてきました、その工夫は長年のあいだにリスク回避の仕組みとして体系化されていきました、それが貿易実務です。 その基本的な仕組みはほぼ各国共通ですが輸送手段や取引方法の発展に伴い時代に合わせて今も変化しています。
国内取引と海外取引の違い、発生するリスクと対応方法
海外と国内の違い | そのリスク | 貿易実務の対応方法 |
---|---|---|
相手がよく解らない 輸出者:代金を貰えない不安 輸入者:モノを受取れない不安 | 信用リスク | ・信用調査の実施・契約書作成 ・銀行の信用を借りる (荷為替手形取引) |
国どうし距離がある 輸送が長く事故・変質の恐れ | 事故発生リスク | ・保険を掛ける・適切な梱包 ・輸送手段の選択(船・航空機) |
通貨が異なる 両替レートの変動が採算に影響 | 為替変動リスク | ・銀行に両替を予約する (レートが固定される) |
商習慣が異なる | 取引が滞る | ・各国共通の規則を採用 (インコタームズ等) |
言語が異なる | ” | ・英語を共通語にする |
各国に通関・規制がある | 取引の制限 | ・通関制度・規制を理解する |
国際的な協定・条約がある | ” | ・取引前に理解しておく |