先日、会社の上司と定期面談がありました、よくある半年間の仕事を振り返って評価してもらうものですが、その際の自己評価をどうするかいつも困ってます。 なぜなら私の所属する業務部の貿易実務の仕事はミス無く出来て当たり前、出来なければマイナス評価される減点法です、営業職のように売上で評価されるものではないので、どうアピールしたら良いかいつも悩みます。どんなに細心の注意と努力で業務をこなしてもそれは当たり前と評価されるので、結局いつも ”ミス無くムダな残業をせずに粛々とこなすことができた” とアピールしますが評価は上がりません。 でもこの”ミス無く粛々と”が大事で意外と難しいのです。
ミス無く粛々と...
貿易実務の業務の多くはリスクヘッジです、ということは常に先を読んで業務を進めることが大事です。 海上保険を本船が出港する前に掛けておく事などはその典型です、保険を包括にしておかない限り出港後は保険が掛けられなくなってしまいますからね。このような業務ですから段取りが後手に回ってしまうとドタバタと慌てて仕事をすることになります、急に業者に大声で電話し始めたり、書類を慌てて作り直したりすることは実務者の皆さんには経験があると思います。でもこのようにドタバタ仕事している人は一見、忙しくガンバって仕事をしているように見えますが、実は余計な仕事をしていることが多いのです。 優秀な貿易実務者は先を読んで仕事をしているので慌てることなく”粛々と”業務をこなしています。
企業の管理部門の上司は、日々粛々といつの間にか業務をこなしている縁の下の力持ちの貿易実務担当者をもっと評価してあげてくださいね!